～「吉祥寺だけが住みたい街ですか？」作者：マキヒロチ あらすじ～
吉祥寺のぶっとんでる姉妹（富子と都子）がやっている不動産屋の話。
吉祥寺以外の色々な街のマイナーでよいところをピックアップしてお客さんにとって一番住みやすい街を姉妹が案内しながら紹介する。
お客さんは私たちにもあてはまるような身近な悩みをかかえている人が多い。
そんな人達が引っ越すことにより前を向いてまた歩き出せるような、基本1話完結型のそんな物語たち。
物件・部屋の仕様よりも街全体の紹介が多いため実際住んだ時のイメージがしやすい。
こんな不動産屋さんに物件を紹介してもらいたいものである。
普段間取を見たり、引っ越しを妄想するのが好きな人におすすめ。
引っ越しとは日常を変えること。日常の悩みが非日常になることで、その形が変わっていく人々の姿には励まされるものがある。
～余談～
私は3回引っ越したことがあるけどこんな不動産やさんには会ったことがない。当たり前か。不動産やさんもノルマとかあるだろうし、こういった紹介の仕方ができるのはほんと道楽とかで商売やってないと無理よね。
でも実際住むとなると部屋の内装ももちろんなんだけど街の具合も重要で、それによって人生のほんの少し損したり得したり、選んだ場所によって出会う人やもの達もまったく変わってしまう。
引っ越しって結構人生の分かれ目なんだなぁ、とこの漫画を読むといつも思う。そして毎回紹介されている街に住みたくなる（笑）もっと若ければ、一人で自由にいろいろなところに引っ越していけるのに。なんて思ってしまっていたら、自分と同じような年頃で同じような悩みを抱えてる人がお客さんででてきたりして、「うむむ、私も」などども励まされたりもする。ああ、引っ越したいなぁ。
～「吉祥寺だけが住みたい街ですか？（4）」あらすじ・レビュー～
さて、4巻がいつの間にか発売されていたので読んでみました。
この巻では着々と富子と都子の自宅の改装の準備が進んでいく中、また悩めるお客さんたちが富子と都子の元に訪れます。
～4巻掲載話～
・第16話 東京に住む理由
・第17話 受け入れてくれる街
・第18話 新しい家族
・第19話 シネマ・パラダイス
・第20話 ひきよせられる街
4巻では大森、池袋、高田馬場、北千住を紹介しています。
第19話 シネマ・パラダイスでは、マキヒロチさんの他の漫画の主人公が登場！突然のコラボで中々楽しかったです。
日常につかれたとき、少しだけ癒されたいときなど、是非読んでみてください。
Kindleで少しだけ立ち読みができます。
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